2024年、NRIネットコムの2名の若手エンジニアが、「Japan AWS Jr. Champions」に選出されました。AWS を積極的に学び、自らアクションを起こし、周囲に影響を与えている APN 若手エンジニアとして、すでにプロジェクトの中心メンバーとして活躍しています。
2人の若手エンジニアが、どのようにして全資格を取得し、「Japan AWS Jr. Champions」に選出されるに至ったか、聞いてみました!
左)クラウド事業推進部 大林優斗 右)Webインテグレーション事業部 梅原航
―お二人は、2022年入社の同期ですね。それぞれ入社までの経緯を聞かせてください。大学では、どんなことを勉強していたのですか?
梅原:機械工学の分野で、物理や力学などを勉強していました。理系といっても情報系とは全く別の分野だったのですが、ITの将来性に魅力を感じ、就職活動はIT企業を第一に考えました。
大林:私は経済学部で、グローバルな経済学を学んでいました。経済においてITは不可欠であることと、システムエンジニアの父の影響で、文系出身ながら早い段階でIT業界を目指していました。
―どちらも情報系は未経験だったということですね。入社時に配属など、どんな希望を出しましたか?
大林:インフラエンジニアになりたくて、「AWSを使う部署に行きたいです」とアピールしていたら、希望がかなってクラウド事業推進部に配属となりました。大学4年生の春に内定をもらい、夏ごろにはAWSのアカウントを作成して少しずつ使ってみました。そこからAWSへの興味が増し、仕事で使えるようになりたいという気持ちが芽生えました。
梅原:私は、もともとアプリケーションエンジニアを志望していました。就活の準備として、AI関連やPythonなどのプログラミング言語を、独学で少し勉強していたんですが、実際に配属されたのは、システムのインフラを扱う部署でした。入社当時はまだITの知識がなく、「システムエンジニア=コーディングする人」だと思っていたので、インフラ系のエンジニア職になるとは、意外でした(笑)。当時はまだAWSのこともよく知りませんでした。
―そうした状態から、AWS Jr. Champions挑戦に至るまでに、どんな心境の変化があったのでしょう?
梅原:配属された部署で、きちんと活躍できるようにならなければ、と思ったのが大きいですね。会社全体としてAWSに力を入れていることも知っていたので、よし、やろうと。
―大林さんは、入社前からAWSに触れていましたが、最初にAWSを知ったときはどのような印象でしたか?
大林:大学3年の時、NRIネットコムでインターンシップを体験し、AWSについて話を聞く機会があったんです。AWSエンジニアを対象にした表彰プログラムがあること、NRIネットコムではAWSを活用した事業を展開していることなどを知り、興味を持ちました。また父からインフラエンジニアの仕事について聞いてイメージがわきやすかったこともあり、AWSの分野で活躍できるようになりたいなと思いました。
―お二人とも入社から2年足らずで、AWS Jr. Championsに選ばれるとは、驚くべき成長ぶりです。AWSの資格取得に挑戦しようと思ったきっかけは何ですか?
梅原:正直、AWSの資格はハードルが高いと感じていましたが、「がんばらないといけない!」と思わされる出来事があったんです。新人研修で、AWS入門者向けのクラウドプラクティショナーという資格試験を全員が受けました。でも、大林さんだけ1つ上のレベルのソリューションアーキテクトアソシエイトを受けていたんです。
大林:実は、大学時代にクラウドプラクティショナーは取っていました。インターンシップの後にAWSの勉強を始めたこともあって。
梅原:「1人だけ1つ上のレベルを受けていて、すごい!」と衝撃を受けて、負けてはいられないという気持ちが芽生えました。
―それで奮起して、どんな勉強に着手しましたか?
梅原:私の場合は、配属先のインストラクター(※)から「今のプロジェクトでAWSのこのサービスを使っているから、勉強しておいてね」と指示されて勉強していました。
オンライン講座のUdemyや、オンラインセミナーのAWS Black Beltを活用しました。業務で関わったシステムが実装していた機能を勉強し、それを積み重ねていった感じです。
※インストラクター制度:業務で必要な知識や技能を実践で身に着けるために必要なサポートを提供する制度。
―実際の業務と試験勉強のための勉強は違う、ということはありませんでしたか?
梅原:わからないことがあればインストラクターに聞いていましたし、「こういうサービスは、こういうケースで使われる」なども教えてもらい、自分でも「どういう場面で、どんな使い方をするのか」と意識して学習を進めることができました。
業務でAWSを扱っていると、AWSのサービスの考え方や特長を把握できるようになってきます。私の場合は、業務を通じて資格に必要な学習もできていたように思います。
―業務で扱わない技術やサービスの勉強はどうしていましたか?
梅原:チーム内では、活用するAWSサービスの幅を広げたいという思いがありました。 そこで、課長から「次のプロジェクトに関わる部分を押さえておいて」と言われて、未経験の分野を勉強したり、ブログを書いて知識を整理したりして、キャッチアップしていました。例えば、Amazon ECSというコンテナ技術があるのですが、チームでの採用実績がなく、今後のチームのためにも、自分が勉強することにしました。
その際には、さまざまな情報を集めることを意識していました。AWSのドキュメントだけでなく、例えば他の方が書いたブログや、いろんなサイトに目を通して、よりたくさんの情報から重層的に知識を得るよう心がけました。
―大林さんはどのように勉強を進めましたか?
大林:私のインストラクターは、とても面倒見がよくて、業務終了後に21時くらいまで勉強につき合ってくれました。コードの書き方を教えてくれたり、このサービスとこのサービスを組み合わせればセキュリティが向上するなどとアドバイスをくれたり…。
業務の進め方もインストラクターから学びました。目の前のタスクを見る目と、もっと広い視点で全体を見る目、チームでプロジェクトを進めるには流れを見る目が必要、といった仕事の基本的な部分まで教わり、非常に感謝しています。
―AWSの資格を取るにあたって、なにか助言はありましたか?
大林:勉強してわからないところはもちろん相談していましたし、資格を取る順番もインストラクターに教えてもらいました。レールを敷いてもらい、私はその上を突っ走るのみでした。実務をこなすうえでの理想像があって、それを実現するためには、こういう順番で資格を取ってAWSの理解を深めていこう、というアドバイスをいただきました。
―資格の勉強が業務と重なることはあっても、やはり仕事と勉強の両立は簡単ではないように思いますが、どんな工夫をしていましたか?
大林:資格取得のためというよりも、自己研鑽として必死に取り組んでいるうちに、インプットとアウトプットが習慣化されたということは大きいかなと思います。私も梅原さんもブログを執筆したり、外部向けの勉強会に登壇していますが、そういったアウトプットを継続的に行っていることが効果的でした。学んだらアウトプット、が習慣になっています。
あとは、家でスマホを触る時にも「このサービスの仕様はどうなっているんだろう?」と調べてみたり、「このサービスを使えば、今担当しているお客様の課題を解決できそう」と考えています。時間をとって勉強するよりも、習慣から学びを得るという感じですね。
梅原:私は怠けてしまうタイプなので、夕食を食べたら10分間は机に向かうと決めて勉強していました。部署に配属になってから、ずっとルーティーン化しています。コツコツ続けることが重要だと思っています。時間のコントロールさえできれば、仕事との両立は可能です。
私も大林さんもIT未経験で入社していますが、それでもJr. Championに選出されましたので、誰にでも平等にチャンスはあると思います。
大林:NRIネットコムの強みは、若手を育てる環境が整っていることだと思います。インストラクターや先輩など指導にあたる人たちが、非常に優秀で、つまずくことがあっても、的確なアドバイスがもらえて早期に問題解決につながり、とても感謝しています。
梅原:試験の受験料や有償セミナーの費用も、基本的に会社が負担してくれるので、チャレンジしやすいですね。
―Jr. Championになってから、自分や周囲に何か変化は感じられましたか?
梅原:チームの中で頼られるようになりましたし、メンバーから技術的な相談を受けた時に、先輩や資料に頼らず、自分で回答できるようになり、知識が身についたことを実感できました。
大林:ブログを書いたときに、部長から「ブログがレベルアップしてきたね」と言われたのは、自分の成長を実感できてうれしかったです。社内にはAWS上級者が多数、在籍していますが、そういう方たちから評価されることで、自分の成長を感じられます。
―外部の方から何か反応はありましたか?
大林:私は、お客様から「すごいですね、若手の有望株をアサインしていただき、ありがとうございます」と伝言をいただきました。より信頼を得られるようになったと感じます。
梅原:へえ、そんなん言われたいな(笑)。私は特にお客様には伝えませんでしたね。アプリケーションのエンジニアが多い部署 なので、大林さんのチームほど「AWSの資格を取らねば!」という雰囲気はなく、受賞して驚かれた感じでした。メンバーはみんなクールですが、Jr. Champion になったことは褒めてくれましたし、飲みに連れて行ってもらいました(笑)。
―勉強熱心なお二人は、今後も高め合っていけそうですね。
梅原:AWSの資格取得を意識したのは、やはり大林さんがいたからです。同期にがんばっている仲間がいるのなら、自分もがんばりたいと思ってチャレンジしました。大林さんは、最多ブログ執筆者としても表彰されているんです。社内にそういう表彰制度や、ブログでアウトプットできる環境があることは、エンジニアとしてのモチベーション向上につながります。
大林:外部向けの勉強会に登壇する時には、別の部署の人が司会進行をしてくれたり、クオリティの高い画像で宣伝してくれたりと、会社全体でバックアップしてもらえると感じて、非常にありがたいです。教育環境が充実していることは、NRIネットコムの大きな特長だと思います。
若手エンジニアへのインタビュー、いかがでしたか?
NRIネットコムでは、多くの社員がお互いに切磋琢磨しながら資格取得やスキルアップに取り組んでいます。
そしてそんな仲間を随時募集しています!